分散型取引所(Decentralized Exchange)

分散型取引所とは、従来の取引所とは違い、P2P方式で取引を行うプラットフォームです。これには主に3つの利点が考えられます。

一つ目はセキュリティ面です。2014年2月に従来型の「集権的」取引所であったMt.Goxから顧客のビットコインが消失し、閉鎖に追い込まれました。これは当初ハッカーによる攻撃を受けたためといわれましたが、取引所をP2P化することによりビットコインのような仮想通貨を盗難するのは非常に困難になります。その他にも従来型の取引所は、取引所の管理者が顧客の通貨を盗む危険性もあるといえます。

二つ目はコスト面です。ビットコインをはじめとする仮想通貨自体は第三者を必要としない通貨であり、低コストというのが元々特色になっているためそれほど大きな低コスト化は見込めないと思われますが、理論的には取引所をP2P化することで、取引所へ手数料を払わなくて済む分だけより低コストになると考えられます。また社会全体としてみれば、取引所が不要になる分、それを監視・審査するような仕事・機関を維持するコストがなくなることも考えられます。

三つ目は取引量が増えるということです。従来の取引所については、その性質上複数の取引所が存在しており、取引量も分散しているため、特に現状の仮想通貨の世界では取引量の少ない取引所や通貨はそもそも取引自体を行うのが難しいということがあります。分散型取引所がとってかわるような状況になれば、世界中の取引が少数のプラットフォーム上で行えることになるため、ユーザー独自通貨の実現と組み合わせて、世界のあらゆる価値をすぐに交換できるようになることも考えられます。

しかし分散型取引所は取引状況の監視が難しくなる分、よりマネーロンダリングの手段となりやすいという欠点も存在します。また、現在流通している日本円のような物理世界にある通貨とデジタルのデータである仮想通貨をP2P方式で取引するのは、不可能に近いと考えられるため、従来型の取引所は今後も必要となることが考えられます。

最終更新日: 2016年03月20日

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