「採掘」とは自分のコンピュータに計算をさせてビットコインを入手する方法です。具体的な意味は用語集を参考にしてください
現在は、ビットコインのdifficulty(採掘難易度)が非常に高くなっており、数百万円レベルで投資しないと稼げないほどになっています。
その代り、アルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)の採掘ならば、利益を出すことも可能ではあるため、ここでは主にアルトコインを対象とします。ビットコインが欲しい方は、採掘したアルトコインをビットコインに交換しましょう。
(注:日本は電気代が世界の中でも非常に高いため、どのツールを用いても赤字となる可能性が高いです。儲けを目的として採掘を始める際は、採算性をよく検討することをお勧めします。)
なお採掘についてはすでに多くのサイトが解説しているため、ここではリンク集と簡単な補足説明にとどめさせていただきます(現在はアルトコインでも基本的に利益が出にくいので、国内のマイニングは廃れてしまっています。そのため、他サイトでも情報が古い場合もありますので注意してください。)。
採掘の道具には、主にCPU、GPU(グラフィックボード)、FPGA(専用チップ)、ASIC(専用ハードウェア)があります。
採掘速度:CPU<GPU<FPGA<ASIC
価格:CPU<GPU<FPGA<ASIC
となっています。FPGA、ASICなどの専用機器は、基本的に採掘時のアルゴリズム(計算方法)ごとに設計・開発されています。BitcoinをはじめとするSHA-256、LitecoinをはじめとするScryptについてはFPGA、ASICがすでに販売され普及がはじまっています。その他の代表的なアルゴリズムのものも一部ではFPGA、ASICの開発が進んでいるといわれているものがあります。
CPUまたはGPUで採掘を行いたい方は、SHA-256, Scrypt以外の暗号通貨を採掘するのが良いでしょう。
実際にどのハードウェアを使うと、どれくらいの採掘速度がでるのか?という情報には、以下のサイトなどが参考になります。
SHA-256コインはdifficultyが非常に高いため、ASICを使用しない限りお勧めできません。その他のアルゴリズムのコインを選びましょう。現在では、Scryptコインを採掘する場合も、GPUによる効率的な採掘は難しくなっています。
ASICの開発状況などは日々変わりますので、上のリンク先などから参照して各アルゴリズムのハッシュレート(採掘速度)や電気料金等を入力することで採掘効率を計算し、採掘前に採算性を検討しましょう(GPU採掘による採算性が非常に悪い場合、すでにASICが開発されている可能性があります。)。以下のように自動計算してくれるサイトもあります。
採掘の方法には一人で掘る「ソロマイニング」と複数人で掘る「プールマイニング」があります。ソロマイニングは採掘に成功する確率が低く、完全に運次第になってしまうので、プールマイニングを行うのが一般的です。仮想通貨によってマイニングプール(プールマイニングを行うグループのこと)が異なるので、「(仮想通貨名) mining pool」等で検索するなどして、該当するマイニングプールを探しましょう。
コンピュータなら必ずある部分がCPUで、最も手軽に始めることできます。しかし、演算量が少ないために効率としては悪くなります。ノートPCなど性能が低いもので利益を出すことは不可能近いでしょう。
また、効率の良さを考えるならば、CPUでしか採掘できないコインを採掘するべきです。
実際に採掘したいときは「cpuminer」というソフトを主に使います。使い方はすでに多くのサイトで解説されています。公式のcpuminerはSHA-256とScrypt以外には対応していないので、それ以外のいわゆるCPUコインは独自のソフト(ほとんどがcpuminerの改造版)を使う必要があります。
一般的にAMD製のほうがNvidia製よりも採掘には優れていると言われています。Nvidiaは「cudaMiner(ccminer)」、AMDは「cgminer(sgminer)」と使えるソフトが違うので注意してください。
個人レベルでなおかつ本格的に掘りたいという方は、以下のような方法で採掘専用機(マイニングリグ)を作成するのが最もお勧めできる方法です。
FGPA、ASICはそれぞれ採掘に特化された専用機器のことです。現在、BitcoinをはじめとするSHA-256コイン専用のものを中心にScryptのものも発売されています。ただし、ASICは発売中止などになることが多くあり在庫状況が不安定なことと、大々的に発売されず情報が出にくい場合もあって、まとまった最新情報を掲載している場所がないため、現在リンクは未掲載としています。
採掘能力を買ってクラウドにより採掘する、というも方法もあります。電気代がかからないため、電気代の高い日本に向いている採掘方法といえます。ただし、詐欺サイトが非常に多い上に、まともなサイトであったとしても赤字になる可能性も高いのでよく検討しましょう。
参考までに、以下の海外掲示板で詐欺かどうかの指標が7段階評価で掲載されています。「ponzi」が詐欺で「legit」は本物という意味になります。少なくとも「Rest:」の項目の中から選ぶと良いでしょう(Obsolete or suspended:は閉鎖・停止中のサイトです。)。その他クラウドマイニングについては日本でもブログ等で多数情報がでているため検索して参考にしてみてもよいと思われます。
最終更新日: 2016年03月08日
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