アルトコイン

アルトコイン(または、オルトコイン)とは、alternative coinの略(=altcoin)で、直訳で「(Bitcoinの)代わりとなるコイン」という意味です。一般的にビットコイン以外の仮想通貨(暗号資産)のことをアルトコインと呼びます。

特に個別のアルトコインのページについては、未作成であったり更新が追い付かず内容が古い可能性が高いのでご了承ください。

用語解説など

アルトコインも含めた仮想通貨全体でよく使われる概念・用語をまとめています。なお、これらの用語の多くは定義が曖昧であり使う人や場面によって用法が異なることが多く、次第に使われなくなったり意味が変化することもあるのでご注意ください。

本ページの内容について

アルトコインの全体像を把握しやすくするために、当サイトが独自で分類しカテゴリごとに掲載しています。これらの分類は必ずしも一般的ではなく、また実際には複数のカテゴリにまたがるようなものが多くありますが、便宜上一つのカテゴリにのみ掲載しています。表中の承認方式等の分類の説明はページ下段に掲載しています。

特に新興のアルトコインや仮想通貨関連プロジェクトには詐欺であるものが多く、過去には詐欺でなくてもネットワークへの参加者がいなくなりブロックチェーンを維持できなくなったものもあります。本ページでは信頼性を一定程度確保するために、国内の取引所で扱っているアルトコインのみを表中に掲載していますが、それらも含め一般的にアルトコインは実験的なものが多くビットコインよりも不安定な傾向がある点にご注意ください。

また、管理主体がなく透明性・永続性・耐改竄性に優れているというようなビットコインのブロックチェーンの特徴は必ずしも全てのアルトコインには当てはまらないのでご注意ください。

①通貨・決済手段型(レイヤー1)

名称 シンボル 発行開始 承認方式 ハッシュアルゴリズム リンク
Bitcoin BTC 2009年01月 PoW型 SHA-256 ウェブサイト/ソースコード
Litecoin LTC 2011年10月 PoW型 Scrypt ウェブサイト/ソースコード
Dogecoin DOGE 2013年12月 PoW型 Scrypt ウェブサイト/ソースコード
Monacoin MONA 2014年01月 PoW型 Lyra2REv2 ウェブサイト/ソースコード
Ripple XRP 2012年09月 PoA型 - ウェブサイト/ソースコード
Stellar XLM 2014年07月 PoA型 - ウェブサイト/ソースコード

ビットコインに準じるような通貨や決済手段としての利用が主なアルトコインです。2014年ごろまでに誕生した仮想通貨のほとんどはこのタイプで、ビットコインのソースコードを元にコインによってマイニングのハッシュアルゴリズムなどの仕様が少しずつ変更されています。

それとは別のグループとして、一から立ち上げられたRippleとその派生のStellarもあります。

その他の代表的なコイン

  • Monero(XMR) - 匿名型仮想通貨
  • DASH(DASH) - 匿名型仮想通貨
  • ZCash(ZEC) - 匿名型仮想通貨

②プラットフォーム型(レイヤー1)

名称 シンボル 発行開始 承認方式 リンク
NEM XEM 2015年03月 PoS型 ウェブサイト/ソースコード
Ethereum ETH 2015年07月 PoW型→PoS型 ウェブサイト/ソースコード
Lisk※ LSK 2016年05月 DPoS型 ウェブサイト/ソースコード
TRON TRX 2017年08月 DPoS型 ウェブサイト/ソースコード
Cardano ADA 2017年09月 PoS型 ウェブサイト/ソースコード
Qtum QTUM 2017年09月 PoS型 ウェブサイト/ソースコード
IOST IOST 2017年12月 DPoS型 ウェブサイト/ソースコード
EOS EOS 2018年06月 DPoS型 ウェブサイト/ソースコード
Tezos XTZ 2018年06月 DPoS型 ウェブサイト/ソースコード
Ontology ONT 2018年06月 DPoS型 ウェブサイト/ソースコード
Zilliqa ZIL 2019年01月 PoW型 ウェブサイト/ソースコード
Cosmos ATOM 2019年04月 DPoS型 ウェブサイト/ソースコード
Algorand ALGO 2019年06月 PoS型 ウェブサイト/ソースコード
Klaytn KLAY 2019年06月 PoA型 ウェブサイト/ソースコード
Hedera HBAR 2019年09月 DAG/PoA型 ウェブサイト/ソースコード
XDC Network XDC 2019年09月 PoA型 ウェブサイト/ソースコード
Solana SOL 2020年03月 PoS型 ウェブサイト/ソースコード
NEAR Protocol NEAR 2020年04月 DPoS型 ウェブサイト/ソースコード
Polkadot DOT 2020年05月 DPoS型 ウェブサイト/ソースコード
Avalanche AVAX 2020年09月 DAG/PoS型 ウェブサイト/ソースコード
Symbol XYM 2021年03月 PoS型 ウェブサイト/ソースコード
Solar SXP 2022年03月 DPoS型 ウェブサイト/ソースコード
Flare FLR 2022年07月 DAG/DPoS型 ウェブサイト/ソースコード
Oasys OAS 2022年09月 PoA/DPoS型 ウェブサイト/ソースコード
Aptos APT 2022年10月 DPoS型 ウェブサイト/ソースコード
Sui SUI 2023年05月 DAG/DPoS型 ウェブサイト/ソースコード

スマートコントラクトやトークン発行が主な機能であるプラットフォーム型のアルトコインです。最も代表的なEthereum(イーサリアム)の登場後に、Ethereumとの対抗または併用を目指して多くのブロックチェーンが立ち上げられています。

ブロックチェーン上に直接スマートコントラクトを乗せるというよりは、DAppsを構築するサイドチェーンを乗せることを前提としたレイヤー0と呼ばれるCosmosやPolkadotもこちらに含めています。

また、汎用的なプラットフォームに限らず、分散型ID等に特化したOntologyやゲームに特化したOasysなどもこちらに分類しています。

※Liskは2024年5月以降ブロックチェーンを停止し、Ethereum上のレイヤー2としてのLisk(LSK)と新たなレイヤー1のブロックチェーンのKlayr(KLY)に移行しています。

③ハードフォークコイン

名称 シンボル 分岐開始 承認方式 分裂元コイン リンク
Ethereum Classic ETC 2016年07月 PoW型 Ethereum ウェブサイト/ソースコード
Bitcoin Cash BCH 2017年08月 PoW型 Bitcoin ウェブサイト/ソースコード
Bitcoin SV BSV 2018年11月 PoW型 Bitcoin Cash ウェブサイト/ソースコード

コミュニティの対立などによりブロックチェーンも含めたプロジェクトが分裂(ハードフォーク)したものです。基本的な性質は分裂前の仮想通貨に準じます。

分裂前の仮想通貨と分岐時点では全く同じブロックチェーン(取引履歴)であるため、分岐時点のコインの残高を共有することになり、利用者は実質的に2種類のコインを保有することになります。

④レイヤー2/サイドチェーン

名称 シンボル 発行(稼働)開始 分類(承認方式) 基盤チェーン リンク
Counterparty XCP 2014年01月 レイヤー2 Bitcoin ウェブサイト/ソースコード
Polygon MATIC 2019年04月 サイドチェーン(DPoS型)/レイヤー2 Ethereum ウェブサイト/ソースコード
Shiba Inu SHIB 2020年07月 レイヤー2 Ethereum ウェブサイト/コントラクト
Arbitrum ARB 2021年05月 レイヤー2 Ethereum ウェブサイト/コントラクト
BOBA Network BOBA 2021年09月 レイヤー2 Ethereumほか ウェブサイト/ソースコード
Immutable IMX 2021年10月 レイヤー2 Ethereum ウェブサイト/コントラクト
Optimism OP 2022年04月 レイヤー2 Ethereum ウェブサイト/ソースコード
CyberConnect CYBER 2023年08月 レイヤー2 Ethereum ウェブサイト/ソースコード
Efinity token EFI 2021年05月 サイドチェーン(DPoS型) Polkadot ウェブサイト
Astar ASTR 2022年01月 サイドチェーン(DPoS型) Polkadot ウェブサイト/ソースコード

元チェーンのスケーラビリティ(取引処理能力)向上や機能の拡張を行うためのプロジェクトです。ブロックチェーンを別に立ち上げるものをサイドチェーン、そうでないものをレイヤー2と区分しています。

⑤DAppsトークン/その他独自トークン

名称 シンボル 発行開始 主な利用チェーン 概要 リンク
Basic Attention Token BAT 2017年05月 Ethereum ブラウザ内トークン ウェブサイト/コントラクト
OMG Network OMG 2017年07月 Ethereum 旧レイヤー2トークン(BOBAへ移行済) コントラクト
Chainlink LINK 2017年09月 Ethereum 分散型オラクル ウェブサイト/コントラクト
Decentraland MANA 2017年09月 Ethereum メタバースプラットフォーム ウェブサイト/コントラクト
Render Token RNDR 2017年10月 Ethereum 分散型クラウドレンダリング ウェブサイト/コントラクト
Enjin Coin ENJ 2017年11月 Ethereum NFTプラットフォーム ウェブサイト/コントラクト
Maker MKR 2017年11月 Ethereum ステーブルコイン(DAI)発行DAO ウェブサイト/コントラクト
Cosplay Token COT 2018年03月 Ethereum コスプレイヤーへの投げ銭トークン ウェブサイト/コントラクト
Chiliz CHZ 2018年10月 Ethereum スポーツのファントークン ウェブサイト/コントラクト
DEAPCoin DEP 2019年08月 Ethereum エンターテイメントプラットフォーム ウェブサイト/コントラクト
The Sandbox SAND 2019年10月 Ethereum ブロックチェーンゲーム ウェブサイト/コントラクト
Toncoin TON 2019年11月 独自ブロックチェーン Telegram(メッセージングアプリ)内トークン ウェブサイト/ソースコード
JasmyCoin JASMY 2019年12月 Ethereum IOTプラットフォーム ウェブサイト/コントラクト
Gala GALA 2020年09月 Ethereum ブロックチェーンゲーム ウェブサイト/コントラクト
Axie Infinity AXS 2020年10月 Ethereum ブロックチェーンゲーム ウェブサイト/コントラクト
Filecoin FIL 2020年10月 独自ブロックチェーン 分散型ストレージ ウェブサイト/ソースコード
The Graph GRT 2020年12月 Ethereum 分散型データ検索システム ウェブサイト/コントラクト
Mask Network MASK 2021年02月 Ethereum 暗号化メッセージングプロトコル ウェブサイト/コントラクト
Palette Token PLT 2021年05月 独自ブロックチェーン(PoA型)/Ethereum NFTプラットフォーム ウェブサイト/コントラクト/エクスプローラー
FC Ryukyu Coin FCR 2021年08月 Ethereum サッカーチームのファントークン ウェブサイト/コントラクト
Gensokishi Metaverse MV 2021年12月 Polygon ブロックチェーンゲーム ウェブサイト/コントラクト
ROND Coin ROND 2021年12月 Polygon ブロックチェーンゲーム ウェブサイト/コントラクト
ApeCoin APE 2022年02月 Ethereum Web3.0関連コミュニティへのサポート ウェブサイト/コントラクト
MARBLEX MBX 2022年03月 Klaytn ブロックチェーンゲーム ウェブサイト/コントラクト
Skeb Coin SKEB 2022年07月 Ethereum クリエイターコミッションサービス内トークン ウェブサイト/コントラクト
XENO Governance GXE 2022年09月 Ethereum ブロックチェーンゲーム ウェブサイト/コントラクト
Nippon Idol Token NIDT 2022年11月 Ethereum アイドルグループ関連プロジェクト ウェブサイト
FiNANCiE Token FNCT 2023年02月 Ethereum クラウドファンディングプラットフォーム ウェブサイト/コントラクト
TSUBASA Governance Token TSUGT 2023年02月 Polygon ブロックチェーンゲーム ウェブサイト/コントラクト
Oshi Token OSHI 2023年09月 Polygon ブロックチェーンゲーム ウェブサイト/コントラクト
ELF Token ELF 2024年02月 Palette Chain(PLT) ブロックチェーンゲーム ウェブサイト/コントラクト

特定の用途(DApps)に特化して作られている主にブロックチェーン上で発行されているトークンです。表中では国内取引所で取扱いされているEthereumトークンとして記載しているものがほとんどですが、実際には複数のブロックチェーン上でトークンが発行されていたり、独自のブロックチェーンを運用しているものもあります。

⑥ステーブルコイン

名称 シンボル 発行開始 ペグ対象 利用チェーン リンク
Dai DAI 2017年12月 米ドル Ethereum ウェブサイト/コントラクト
Wrapped Bitcoin WBTC 2018年11月 ビットコイン Ethereum ウェブサイト/コントラクト
Zipangcoin ZPG 2022年02月 独自プライベートブロックチェーン ウェブサイト
Zipangcoin Silver ZPGAG 2023年07月 独自プライベートブロックチェーン ウェブサイト
Zipangcoin Platinum ZPGPT 2023年07月 プラチナ 独自プライベートブロックチェーン ウェブサイト

特定の資産(法定通貨・商品・仮想通貨など)の価格と連動して価格が変化するトークンです。常に1コイン=1ドルの価値を保つ米ドルのステーブルコインがよく使われており、国内取引所での取扱いがないため表中には記載していませんが、Tether(USDT)が最も有名です。

その他の代表的なコイン

  • Tether(USDT) - 米ドル
  • USD Coin(USDC) - 米ドル

⑦取引所トークン/企業トークン

名称 シンボル 発行開始 利用チェーン 取扱取引所 発行企業 リンク
ZAIF ZAIF 2016年04月 Counterparty→Ethereum/Symbol Zaif テックビューロ株式会社 ウェブサイト/コントラクト(ETH)
COMSA CMS 2017年11月 Ethereum/NEM/Symbol Zaif テックビューロ株式会社 ウェブサイト/コントラクト(ETH)
CAICA Coin CICC 2016年10月 Counterparty→Ethereum Zaif 株式会社CAICA DIGITAL ウェブサイト/コントラクト
Fisco Coin FSCC 2016年10月 Counterparty→Ethereum Zaif 株式会社フィスコ ウェブサイト/コントラクト
NCXX Coin NCXC 2016年10月 Counterparty→Ethereum Zaif 株式会社ネクスグループ ウェブサイト/コントラクト
c0ban RYO 2016年12月 独自PoWブロックチェーン c0ban取引所 株式会社LastRoots ウェブサイト/ソースコード
Huobi Token HT 2018年01月 Ethereum BitTrade Huobi Global Limited ウェブサイト/コントラクト
FINSCHIA FNSA 2018年08月 独自プライベートブロックチェーン LINE BITMAX LINE TECH PLUS PTE.LTD. ウェブサイト/エクスプローラー
OKB OKB 2019年04月 Ethereum OKCoinJapan OKX ウェブサイト/コントラクト
Build N Build BNB 2017年06月 独自ブロックチェーン Binance Binance ウェブサイト/エクスプローラー

取引所の運営企業が発行する取引所トークンや、取引所の関連企業が発行する企業トークン、取引所で事前販売(ICO,IEO)後そのまま取引ができるようになった企業トークンなどをここに分類しています。企業トークンの中でも複数の国内取引所で取扱いされているものについては他のカテゴリに分類しています。

日本でもサービスを開始した世界でも最大手の取引所Binanceが発行するスマートコントラクトプラットフォームでもあるBNBが最も有名です。

アルトコインの仕様

以下のような点がビットコインと異なることがあります。

承認方式(コンセンサスアルゴリズム / Consensus Algorithm)

取引の承認を行う方式です。各アルトコインが独自の名前を付けることが多くすべて区別して扱われることが多いですが、本ページでは各プロジェクト公称のコンセンサスアルゴリズムによらず、理解しやすいように内容によって5つの型に分類しています。複数の方式を同時に採用するハイブリッド型のものも存在します。

技術者向けというよりは一般向けに、かなり大雑把な分類となっているのでご注意ください。さらにカジュアルに理解するのであれば、マイニングにより報酬が貰えるPoW型、ステーキング/デリゲートにより報酬がもらえるPoS型/DPoS型、その他の3つに大別することができます。

PoW(Proof of Work)型

ビットコインが採用している方式で、コンピュータによる計算の競争により承認を行い、計算力が高ければ高いほど承認確率・採掘確率が上がるものです。誰にでも承認には参加できることで、非中央集権性を保ったままセキュリティを高くできるのが強みですが、エネルギー・電力消費が大きく取引処理能力は低いのが欠点です。

開始時に中央集権的な組織がコインを配布せず、発行量ゼロからスタートできるのも他の方式にはない唯一の特徴です。

承認者を選ぶ過程にのみPoWが使われており合意形成の段階ではPoWが利用されないZilliqaも、実質的にマイニングが可能なアルトコインとして例外的にPoW型に分類しています。

ハッシュアルゴリズム / Hash Algorithm: Proof of Workで使われているハッシュ関数のことです。ビットコインではSHA-256が利用されています。アルゴリズムによって、マイニングの効率や消費電力が変化します。

Difficulty調整 / Difficulty retarget: Difficulty(採掘難易度)の調整方法です。基本的に前のブロックを発見するまでの時間、言い換えればマイニングに投入されたコンピュータの計算速度によってビットコインでは2016ブロック(約2週間)毎に調整されます。アルトコインではブロック数が異なっていたりもっと複雑な計算によって調整を行っているものもあります。

PoS(Proof of Stake)型

計算力のPoWに対してStake(=掛け金)を競争の材料とするもので、マイニングにつぎ込むコインの量が多ければ多いほど承認確率が上がります。一般的にPoSにおけるマイニングは「ステーキング」と呼ばれます。ステーキングにおいては、単純な保有量だけでなく保有期間またはステーキング期間も承認過程で考慮されるものが多いです。

膨大な計算量をつぎ込む必要がないので、PoWに比べてエネルギー消費が少なくマイニング速度・取引処理能力が高くなるのが特徴です。資産多く持っているほど稼ぎやすいために富の集中につながりやすいことや、ステーキングによりコインの流動性が低下しやすいことなどが欠点とされています。

PoSの派生型は多く、コイン量だけではなく取引量も考慮されるNEMのProof of Importanceなども、ここではPoS型として分類しています。

DPoS(Delegated Proof of Stake)型

DPoSはコインの保有者が保有量に応じた承認者を選ぶための投票権をもち、承認者として選ばれた一定数のノードが承認を行う方式です。承認を行う代表者を投票により選ぶので、間接民主制的なシステムとも言えます。投票を行った承認者がブロックを承認すると投票分に応じて投票者も報酬をもらえることが多く、その投票のことを「デリゲート」または「ステーキング」と呼びます。

誰でも承認作業に直接参加できるPoSに対して、プロトコルで承認者の人数が一定と定められている点が大きく異なります。PoWやPoSでもマイニングプールやステーキングプールと呼ばれる一部の代表者が承認を行うシステムがありますが、それらは競争及びランダム性がありまたプールに参加せず個人でも直接マイニングすることが可能です。しかし、DPoSではブロックを生成しようと同時に競争することはなく選ばれた承認者が持ち回りで承認していきます。

一定の人数でただ順番に承認を行っていくのでPoSよりもさらに取引処理能力・速度が高いのがメリットですが、人数が決まっている分代表者の選出方法によっては中央集権的になりやすいことが欠点と言えます。

※黎明期のPoSは、PoWと同様に1ブロックごとにハッシュ計算によりブロック生成を競うのが普通でしたが、その後のPoS型は処理能力を上げるためにDPoS型のシステムに近づいていて境界が曖昧になっており、承認者はステーキング量に応じた単純な確率などによって選ばれ、ブロック生成の段階では特に競争を行わないものが多くなってきています。そのため、承認者の人数に制限を設けるなど明らかにDPoSに近いと判断したもの以外は、PoS型と公称しているものはPoS型に分類しています。

PoA(Proof of Authority)型

PoAは、承認者の候補が現実の身元を明らかにして、その評判を元に承認者を決定する方式のことを通常指しますが、ここでは定義を広げ特定の管理主体ないし不特定多数が一定数の特定の承認者を選ぶ方式を広くPoA型として扱っています。承認者になるために特定の管理主体の許可が必要か、または許可が必要なくても資産のステーキング(デリゲート)による投票過程がない点をDPoS型と区別しています。

DPoSと同じように取引処理能力が高いのが特徴ですが、中央集権的になりがちなのが欠点です。

管理主体があるプライベートブロックチェーンで通常使われるアルゴリズムをこちらに分類しているほか、不特定多数が承認者を選ぶRippleやStellarにおけるFBAと呼ばれるアルゴリズムもここに分類しています。

DAG(Directed Acyclic Graph)型

有向非巡回グラフと訳される、コンセンサスアルゴリズムではなく単純なデータ構造を表す言葉です。ブロックチェーンとよく対比され、取引のまとまり(=ブロック)ごとに承認作業を行うブロックチェーンに対し、一つの取引ごとに並列で承認作業を行う方式をここではDAG型として分類しています。

なお、DAGとブロックチェーンを併用したり、あるいはここには分類していませんがブロックチェーンでも並列で承認を行うものもあります。

ブロックごとではなく取引ごとに並列で承認が行われるため、取引処理能力・速度が最も高い方式ですが、どのようにしてセキュリティ及び非中央集権性を両立させるのかが課題となっています。

発行上限 / Total Supply

コインの総発行量のことです。Bitcoinのように発行量に上限があるデフレ通貨と、Dogecoinのように発行量に上限のないインフレ通貨の大きく二つに分類されます。

ブロック報酬 / Block Reward

一つのブロックをマイニング・承認した時に承認者が報酬として得られる新規に発行される仮想通貨の量のことです。これはそのまま通貨の発行速度、インフレ率に直結しています。承認者の報酬としては、新規発行されるブロック報酬に加えて取引手数料も貰える場合が多いです。

通貨の価値低下を防ぐためほとんどの仮想通貨は、徐々に発行量が少なくなっていく形式をとっています。最初から全て発行済みで実質的にブロック報酬がゼロのものも存在します。

ブロック生成間隔 / Block Time

一つのブロックがブロックチェーンに組み込まれるまでの時間で、これはそのまま取引の承認完了時間となり、取引処理能力の高さに繋がります。よくビットコインの取引時間は約10分と言われますが、それはこのブロック生成間隔が約10分に設定されているためです。

一般的に、承認完了時間を短くしようとすると、セキュリティ(特に安定性)または非中央集権性が失われる傾向にあるため、取引処理能力と非中央集権性とセキュリティの3つをいかに高い水準で保つかがアルトコインの設計の大きな課題となっています。

アルトコインの価格

仮想通貨はものによって供給量や最小単位が全く異なるため、単純な1コインあたりの価格でそれぞれの価値を測ることはできません。そこで、コインの単価×供給量で表される時価総額(Market cap)が一つの比較指標としてよく用いられます。

また、本ページの表には国内取引所で取扱いのあるアルトコインしか掲載していません。日本の取引所では取扱いのために審査があり時間もかかる関係上、取扱う種類に偏りが見られ必ずしも取引されているアルトコインの価値が高いという訳ではありませんので、以下のような時価総額の一覧を表示するサイトを一つの参考にすることをおすすめします。

アルトコインのウォレット

Ethereum及びEthereum上のトークンを管理するMetamaskが最も有名で利用者も多いです。

ただし、Metamaskはブラウザ拡張機能やモバイルアプリとして用意されており、それ自体のセキュリティは高くないため、多額の保管には基本的にハードウェアウォレットをおすすめします。ハードウェアウォレットはEthereum以外のブロックチェーンにもかなり広範囲に対応している点でもメリットがあります。

その他、各公式サイトに専用のウォレットへのリンクが掲載されています。同時に複数種類の仮想通貨を保管できるウォレットは便利な一方、それぞれのアルトコインで別々のウォレットを使うことは分別保管になりセキュリティ面では好ましいです。個人の価値観や保管額などに応じてどのように保管するか選択すると良いでしょう。

アルトコインの入手

取引所

国内取引所
海外取引所

国内取引所は審査がある関係上、一部の上位のアルトコインが取り扱えないほか、伸び始めたばかりのアルトコインの取引が出来るまでに時間がかかるデメリットがあります。その点、アルトコインの売買では海外取引所の方が便利です。

ただし、法規制が緩い分安全性は国内取引所には劣るため、本ページでは具体的な取引所名の紹介は行っていません。自分で調べることのできる方のみが利用することをおすすめします。

分散型取引所(DEX)

ブロックチェーン上の取引所でUniswapが最も有名です。

取引所に資産を送金し預けなくても、ウォレットから直接取引所に繋げるので従来の取引所に比べ安全性が高いです。初心者にとってはハードルが高いので、ウォレットの扱いに慣れている方に利用をおすすめします。

Uniswap以外の分散型取引所の出来高リストは以下のようなサイトから確認できます。

マイニング・ステーキング

PoW型の仮想通貨は専用機器やGPUによりマイニングでコインを入手することが可能です。PoS型またはDPoS型の仮想通貨は、既にコインを持っていればステーキングによりコインを増やすことが可能です。

その他

新規のプロジェクトが始まる前や何らかの節目のときには、特定の仮想通貨の残高に応じてトークンが配布されること(エアードロップと呼ばれる)があります。その他、プロジェクトが分裂しブロックチェーンが分岐するかたちのハードフォークが行われると、分岐前の仮想通貨を持っていた場合、ハードフォーク後のコインを入手することになります。

アーカイブ

過去に個別ページを作成していたアルトコインやビットコイン2.0と呼ばれていたものを一覧で掲載します。

最終更新日: 2024年06月03日

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