Peercoinは、Proof of Stakeを導入した最初の暗号通貨です。初期段階のコイン配布の手段として、Proof of Workも同時に採用したPoW/PoSハイブリッド型の暗号通貨となっています。
コイン名 | Peercoin | |
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公開日 | 2012-08-19 | |
システム | Proof of Work | Proof of Stake |
アルゴリズム | SHA-256 | |
コイン発行上限 | 上限なし | |
ブロック報酬(開始時) | 2,499.75 | 保有量の1%/年 |
ブロック報酬半減期 | difficulty上昇毎に減少 | - |
ブロック生成間隔 | 約10分 | - |
Difficulty調整 | 1ブロック毎 | - |
Proof of Stakeは、コインの保有量が多く、また長く保有しているほど、より「採掘」がしやすくなる方式のことであり、51%攻撃などに強くセキュリティ面で優れている、エネルギー消費がほとんどなくエコである、などの長所があります。「利子」にイメージは近いですが、本質的にはPoWにおける採掘と同じハッシュ計算である(コイン保有量・期間が大きいほどdifficultyが低下)ため、あくまでも年率1%という数字は期待値であり、多少の変化があるということに注意が必要です。また、Peercoinの場合は最低30日コインを保有していなければ、PoSブロックの採掘はできません。Proof of Stakeの他にも同時にProof of Workも採用しており、利用者が増えるほどProof of Stakeの割合が多くなる仕組みとなっています。
他の多くの暗号通貨では、取引手数料は採掘者の報酬となりますが、Peercoinでは取引手数料が「破棄」されるのも大きな特徴です。その代わりProof of Stakeにおけるコイン発行量を無限にすることで、採掘者の報酬を維持しています。理論上コイン発行量は無限でなるため、Peercoinはインフレ通貨に分類されますが、この取引手数料の破棄はインフレ抑制力としても作用することになります。
Peersharesとは、オープンソースの「分散型株式」を発行するためのブロックチェーン(またはプロジェクト)です。Nubitsという価格固定型のアルトコインもこのPeersharesが利用されています。
分散型株式の「株式」とはつまり仮想通貨のことであり、Peersharesを用いることにより、Peercoinと同様のProof of Stake型の独立したブロックチェーンが生成できます。
株式の保有者への配当をPeercoin(プログラムを改変すればBitcoin等他の通貨も可能)として配布することができることが特徴です。ビットコイン2.0系におけるユーザー独自通貨に対抗するものともいえます。
最終更新日: 2017年03月10日
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