Counterpartyは、ビットコインのブロックチェーン上に作られている分散型金融プラットフォームです。分散型取引所、独自トークンの発行機能などが実装されています。
公開当時は、初めてProof of Burnシステムを利用した仮想通貨としても注目を浴びました。
名称 | Counterparty |
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公開日 | 2014-01-02 |
コイン発行上限 | 2,648,755XCP |
仕組み的には、Colored CoinsやOmniと同様に、ビットコインの取引データに追加の情報を書き込むことにより、ビットコインのブロックチェーン上のプラットフォームを実現しています。
ビットコインのブロックチェーンを利用するため、毎回少額のビットコインが必要となります。また、スパム防止のために基軸通貨であるXCPを消費する必要がある場合もあります。最も利用者の多いビットコインのブロックチェーンを利用することで、そのままビットコインの高いセキュリティを利用できる一方で、送金の承認に約10分かかるなどビットコインのプロトコルによる制約があるという欠点もあります。
現在では利用できませんが、最初のコイン配布に「PoB(Proof of Burn)」というシステムが利用されました。CounterpartyにおけるPoBは、「1CounterpartyXXXXXXXXXXXXXXXUWLpVr」というビットコインアドレスにBTCを送信することにより、送信額に応じてCounterpartyの通貨であるXCPが貰える仕組みとなっています。1CounterpartyXXXXXXXXXXXXXXXUWLpVrが非常に規則的な文字列からなるアドレスであることからわかる通り、このアドレスに対応する秘密鍵は誰も知らないので、アドレス内のBTCを使用することは実質的に不可能となっています。BTCの送金額に応じて人の手を介さず自動的にXCPが配布されるため、公平で最も透明性の高い配布方法と言われています。このアドレスはBlockchain.info(Bitcoinのブロックチェーン情報)からXCP Proof-of-burnとして確認できます。
独自のブロックチェーンを用いたスマートコントラクトプラットフォームであるEthereumのチューリング完全(あらゆるプログラムが記述可能ということ)なプログラミング言語がCounterpartyに導入されており、Ethereum上で実行できるスマートコントラクトをそのままビットコインのブロックチェーン上で実行させることも可能となっています。
誰でも独自のトークンを発行できる機能です。発行には少額のXCPが必要となります。保有している独自トークン量に基づいて配当を行うことも可能です。
独自トークン/XCP間の分散取引が可能です。流動性はほとんどありませんが、独自トークン/独自トークン間の取引も可能です。(BTC/XCPの取引はプロトコル上可能ですが、セキュリティの関係上ウォレットには未実装です。)
CounterpartyのBetでは、賭けの開催者が賭けの内容をブロードキャストし、ユーザーがそれに賭け金(XCP)を送信し、開催者が結果を送信するか期限が切れると、結果に応じた資産がユーザーに戻ってくることになります。ビットコインのブロックチェーンを利用しているため、透明性と匿名性(仮名性)に優れ、ユーザーの資産もブロックチェーンに守られることになります。
最終更新日: 2023年02月19日
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