Namecoinは、BitcoinにDNS機能(インターネット上のドメイン名とIPアドレスを対応させるシステム、例えばjpbitcoin.comとブラウザに入力すれば必ず当サイトにつながる)を付加したコインで、Namecoin自体がDNS機能を持っています。現在のドメイン名は「.bit」を使用しています。
また、その付加機能から派生して、ログインシステム、投票システム、メッセージ伝達システムなどへの応用も期待されます。Bitcoinを元に作られていますが、DNS機能という通貨以外の機能を持たせることを主眼においているため、単なるアルトコインではなくビットコイン2.0に分類されることもあります。
名称 | Namecoin |
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公開日 | 2011-04-18 |
システム | Proof of Work |
アルゴリズム | SHA-256 |
コイン発行上限 | 21,000,000NMC |
ブロック報酬(開始時) | 50 |
ブロック報酬半減期 | 210,000ブロック(約4年) |
ブロック生成間隔 | 約10分 |
Difficulty調整 | 2,016ブロック毎 |
コイン発行量等の仕様はBitcoinとNamecoinは全く同じです。Bitcoinの分散型P2PシステムをそのままDNS(ドメインネームシステム)に適用したのがNamecoinです。
従来のトップレベルドメイン(.com等)は、特定の団体(アメリカのICANNという団体)が管理していましたが、Namecoinにより、管理者がいないP2P型のトップレベルドメイン(現在は.bit)が実現されました。ドメイン名の取得等にはNMCを支払うことになります。
もちろん現在でもドメインの取得は行えますが、通常のDNSとは異なり独自にP2P上で運用されているため、.bitのサイトURLをただブラウザ上に入力しても、閲覧することはできません。閲覧するためにFirefox等のブラウザのプラグイン・アドオンなどが現在公開されています。
その他として、マージマイニングと呼ばれる方法でビットコインと同時に採掘できるのも特徴です。マージマイニングの仕組みを簡単に説明しましょう。完全に分離したブロックチェーンを持つ2つのコイン(Bitcoin, Namecoin)があるとします。これらのコインを採掘するとき、膨大な量のハッシュ計算を行っているのですが、マージマイニングでは計算結果が「正解」かどうか、1つの計算結果を2つのコインに対して検証することになります。計算しているのは同じハッシュ関数(SHA-256)なので、計算結果がBitcoinのブロックチェーンと適合する可能性もあれば、Namecoinのブロックチェーンと適合する可能性もあるのです。「検証」作業自体にはほとんどエネルギーを消費しないため、採掘速度を落とさずに二つのコインを採掘することができます。
最終更新日: 2015年01月17日
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