Nxtは、世界初の100%Proof of Stake型の仮想通貨です。ユーザー独自通貨発行機能がいち早く導入され、その他多くの機能が実装されているのが特徴です。
名称 | Nxt |
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公開日 | 2014-01-03 |
システム | Proof of Stake |
コイン発行上限 | 1,000,000,000NXT |
ブロック生成間隔 | 約1分 |
ビットコインなどで採用されているProof of Workにおけるマイニング・取引の承認がコンピュータの計算力を利用するのに対し、Nxtで導入されているProof of Stakeでは各ユーザーのNXT(Nxtの基軸通貨)の保有残高が取引の承認に利用されます。つまり、NXTを多く保有すればするほど、ブロックを生成できる可能性が高くなるということです。NXTの発行上限は10億であり、スタート時にすでに10億NXTが生成されているため、ブロック生成の報酬はNXTネットワーク内の取引手数料のみとなります。NXTにおけるマイニング(採掘)は、フォージング(鋳造, forging)と呼ばれます。最初のコイン配布については、Nxt開発チームへの投資額に応じて10億NXTすべてが投資した73人に分配されました。
初めてProof of Stakeを導入したPeercoinでは、[コインの保有期間]×[コインの残高]であらわされるcoin age(コイン年数)という値がブロックの生成確率と直接関係していますが、Nxtではcoin ageの概念は用いられず、単純にコインの残高のみからブロックの生成確率が決定されます。また、NXTを複数のアカウント間で頻繁に移動させ、保有残高を多く見せかける攻撃を防ぐため、1440ブロック(約1日)以上、同じアドレスにコインが留まっていないと、フォージングを行うことはできません。
Proof of Stakeでは、攻撃者がネットワーク全体のコインの50%以上を保有するいわゆる「51%攻撃」のリスクが高く、過去のブロックチェーンの取引履歴の改ざんがProof of Workよりも容易であるため、Nxtでは720ブロック(約半日)以前のブロックチェーンの再構成は不可能であるというルールを設けています。
誰でも独自の通貨を発行できる機能です。独自通貨の保有量に基づくNXTの配当を行うこともできます。
NXTではマネタリーシステム(Monetary system)という機能を利用して独自通貨を発行すると、より細かい独自通貨の設定を行うことができます。マネタリーシステムでは、発行速度等の条件を定めて自動的に追加発行ができたり、分散型取引所での独自通貨の取引やユーザー間での取引を禁止することもできます。
独自通貨/NXT間のP2P取引を行うことが可能です。
NXT内の口座番号であるアカウント(アドレス)は、ビットコインと同様に人間が覚えられるような単純なものではないため、NXTでは、「エイリアス(通称, Aliases)」を取得してアドレスに関連付けることが可能です。
送金先に短い文字を入力すればよくなるため、通常の用途としてはアドレスの識別文字としての単純な利用が考えられますが、エイリアスは一つだけではなく複数取得することができ、IPアドレス・メールアドレス・電話番号等自由な形式を取得できるので、分散型DNSなどへの応用も考えられています。
1000バイト(半角1000文字)までの任意のデータを送信することができます。メッセージはそのまま誰でも読める平文でも、暗号化して受信者にしか読めないものでも送ることが可能です。
メッセージ送信では任意のデータを設定できるという特徴を生かして、ブロックチェーン上にデータをアップロード・共有・保存することが可能です。
ブロックチェーンを利用して不正が困難で透明性の高い投票を行うことができます。投票に対して、独自通貨の最低保有量などを設定して、参加者を制限することもできます。
ブロックチェーン上で商品を販売することができます。NXTではブロックチェーンがエスクローとして作用します。商品の購入者が購入代金を送信後、販売者が商品に関する情報(ダウンロード先など)を購入者に送信してはじめて販売者に代金が支払われます。代金を支払った後に販売者から全く返信がない場合、一定期間経過後、自動的に購入者に代金が戻されることになります。
相手への送金前に、同時間帯に送金する複数のユーザー間でコインをシャッフルすることにより、送金元が誰であるかわからなくする匿名送金を行うことが可能です。
最終更新日: 2016年03月18日
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