Vertcoinは、主にASIC対策を目的に開発された暗号通貨です。初期はLitecoinをはじめとする非常に多くの暗号通貨でハッシュアルゴリズムとして採用されている、「Scrypt」に「N因子」を導入した「Scrypt-Adaptive-Nfactor」をハッシュアルゴリズムとしていました。
Scrypt-N自体はYacoinと呼ばれる暗号通貨が導入したのが最初ですが、Yacoinはdifficulty調整やブロック報酬等の設定のバランスが良くないとされあまり人気がでませんでした。
その後、Scrypt-NからさらにASIC対策を強化した形のLyra2REへとアルゴリズムを変更しました。
コイン名 | Vertcoin |
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公開日 | 2014-01-08 |
システム | Proof of Work |
アルゴリズム | Lyra2REv2 |
コイン発行上限 | 84,000,000VTC |
ブロック報酬(開始時) | 50 |
ブロック報酬半減期 | 840,000ブロック(約4年) |
ブロック生成間隔 | 約2.5分 |
Difficulty調整 | 1ブロック毎 Kimoto Gravity Well |
過去に採用していたVertcoinにおけるScrypt-Nは、時間が経つにつれ(一定のブロック数ごとに)「N因子」が上昇する設定です。「N因子」はメモリの消費量と密接に結びついており、Nが大きくなるほどメモリ消費量が上がります。
なお、Litecoin等通常のScryptのN因子(Nfactor)は10ですが、Vertcoinは11からはじまり特定のスケジュールで1ずつ上昇します。1つ上昇するごとにメモリ消費量は2倍となります。このため、ASICの開発が非常に難しく、最終的にはCPUの採掘効率が最も高くなるとされています。
2014年12月にはさらにASIC開発が難しいとされるLyra2REv2へとアルゴリズムを変更しました。このアルゴリズムは採掘にかかるエネルギー消費量も小さいという特徴があります。
最終更新日: 2016年03月24日
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